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【ヨガをもっと学ぶ!】思想と哲学をわかりやすくまとめてみた

ヨガの世界をもっと広くみてみよう!

このページでは、「さらに深くヨガを理解したい!」という方向けに、

ヨガの語源から浄化法、瞑想について、プルシャとプラクリティ、トリグナやヨガの八支則など【本来のヨガ/ヨガの哲学】に目を向け、まとめています📖✨

目次

本来のヨガとは何か?

ヨガは元々、精神修行としてはじまりました

ヨガは単なるフィットネスやスポーツの一種ではなく、元々は精神修行としてはじまった歴史があります。

本来のヨガとはどのようなものなのか、少しずつ見て行きましょう💡

ヨガの世界の「呼吸」

ヨガで最も重視しているのは「呼吸」と「瞑想」です。

ヨガの基本呼吸は「腹式呼吸・鼻呼吸」です。

なぜヨガは呼吸を重視するのか?
呼吸と感情は繋がっていると考えられているからです。
  • 心が安定していないと深い呼吸はできない
  • 嬉しい時も、悲しいときも、極度に興奮している時は呼吸が浅く、速い
  • リラックスして心が安定している時は、ゆったりとして深い呼吸ができる

→このように、ヨガでは精神を安定させるために「深い呼吸」を大切にしています

ヨガの語源

ヨガの語源はサンスクリット語の「ユジュ」

ヨガの語源はサンスクリット語の「ユジュ」で、ユジュとは「軛(くびき)をつける」という動詞です。

具体的には、牛や馬が暴れたり勝手な動きをしないように車につなぐ事。

古代インドでは荷物や人を運ぶために、牛や馬に車を引かせました。

この時に牛や馬が暴れてしまっては大変なので、奔放な牛馬に軛をかけてコントロールする様を表しています。

これは、思うようにならない私達の心をコントロールすることを例えたものです。

仮に私達の身体を、牛馬が引く「車」とします。

思うようにならない私達の心は、奔放な「牛馬」です。

これを制御してコントロールする役割をするのが「軛」
そして、車と牛馬を繋ぐものが「軛=ユジュ=ヨガ」です。

ヨガとは、心身の制御とコントロールを行う修行。実に的を射た例えではないでしょうか(^^)

ヨガの”浄化法”とは

心も身体もからっぽの状態を作るための6つの浄化法

ヨガには「6つのクリヤー(浄化法)」があります。

ヨガではアーサナ(ポーズ)や瞑想の精度を極限まで上げるためには、心身が浄化されている必要があると考えられています。

心も体も空っぽの状態を作るために、下記6つの方法がつくられました。

① カパラバティ(Kapalbhati)
② ネティ(Neti)
③ ナウリ(Nauli)
④ バスティ(Basti)
⑤ トラタック/トラタカ(Trataka)
⑥ ダウティ(Dhauti)
①カパラバティ(Kapalbhati)
【鼻腔と頭蓋骨の浄化】
これは肺の中を空気を全て吐き出し、身体を空っぽにするための呼吸法です。
カパラバティのKAPALは「頭蓋」「前頭」、BHATIは「光」「輝き」や「知覚」 「知識」という意味で、直訳は「光る頭蓋骨」となります。
腹筋を強く意識し、肺・鼻腔・前頭部の空気を換気することで、物事がクリアに見えてくるようなスッキリ感を目指します。
②ネティ(Neti)
【鼻腔の洗浄】
ネティは鼻洗浄のことです。
(比較的実践している方が多い方法は、「鼻うがい」と「チューブマッサージ」)
どちらも、鼻腔から口腔内を通して行う為、はじめはむせってしまったりと上手くいきません。
特にチューブマッサージはテクニックが必要。実践には必ず専門家の指導が必要です。
③ナウリ(Nauli)
【腹直筋の強化】
6つの浄化法の中で、最も高度な浄化法といわれています。
腹筋を右・左・中央に三分割して、グルグル回すことで内臓を活性化させ、かつ筋力アップに繋げることを目的とします。
道具を使わず、自分の腹筋力だけで腹筋をグルグル回すように動かすことは相当に難しい技です。
この筋肉のコントロールを行うことは肉体と魂のコントロールに通ずるため、心身の安定した健康を得られると考えられています。
④バスティ(Basti)
【直腸の浄化】
特に大腸の下の部分から結腸、膀胱、下腹部の洗浄です。
(分かりやすく言えば浣腸治療と同じ)
古来は細い竹串を浣腸しストローのようにして、前述のナウリの力で水を吸収しながら洗浄したと言われています。
現代では、医療的な浣腸チューブを使って行うこともあるそうです。
⑤トラタック/トラタカ(Trataka)
【眼の強化とリラックス方】
瞬きをせずに一点を集中して凝視する方法です。
邪心を取り払い、一点集中することで邪念を取り払うことを目指します。
(思考能力を高め、邪心や煩悩が消えるとも言われています)
⑥ダウティ(Dhauti)
【内臓全体の浄化】
① ヴァットサラ
喉を閉じ、出来るだけ多くの空気を胃までひと飲みにします。これを数回行うと、空気が胃から大腸へ移動しガスとなって体内に排出されます。

② ヴァリサラ
大量の水を流し飲み、全てを洗い流す洗浄方法です。
これで口から肛門までを洗浄します。

③ アグニ・サーラ
息の圧力で肺の中のものを全て吐き出し空っぽにする洗浄方法です。

④ ダンダ・ダウティ
食道と胃のクレンジングです。
これはいくつかの方法がありますが、いずれも異物を飲みこんでから吐き出す必要があるため、専門家の指導が必要です。
代表的な物では、一度飲み込んだ大量の食塩を、ターメリックの幹、バナナの茎など筒状の物を使い、吸い上げて吐き出す方法です。現代ではゴムチューブも使用されています。
または、目の細かいガーゼを塩の入ったぬるま湯を含ませて、そのガーゼごと少しずつ飲み込んでいきます。
数分待って、ガーゼをゆっくりと引き出します。

現代の私達からするとまさに「修行」を想像させる、非日常の洗浄方法ですよね(*_*;

この中では、カパラバディが一般のヨガ経験者でも実践しやすい洗浄方法で、ヨガ教室の中にはレッスンのはじめや終わりにカパラバディを行うところがあります。

“瞑想”って?

瞑想:心を落ち着けることで自己の内側を洗浄すること

瞑想と聞くと、宗教的な世界を連想する方も多いと思います🌏

もちろんそのイメージは間違ってはいないのですが、ヨガにとっての瞑想と一言で言うとすれば【心を落ち着けることで自己の内側を洗浄する】ことです。

👆上記でも書いたとおり、ヨガには「身体と心をつなぐ」といった意味があります。

これを叶えるためには、余計なことを考えず心も身体も空にして自分を見つめることが必要ですが、現代に生きる私達にとって、心を空にすることは何よりも難しいことです。

仕事のこと、家族のこと、日々の生活のこと、老後のことで頭がいっぱいになります。

これは古来のヨギーニ達も同じだったようで、だからこそ瞑想そのものが修行となり得たのです。

ヨガでリラックスする女性のイラスト

どうしたら邪念を取り払い瞑想することがきるのか?と考えたときに、「呼吸」や「姿勢」が瞑想の助けになると行き着いたわけです。

姿勢を正し、深い呼吸をしながら自己の内側をただひたすら見つめること。
それによって、自己の内側が浄化されていくこと。

これがヨガの瞑想です。

ヨガの哲学

ヨガ哲学の土台を紹介します

ヨガは元々精神修行の一環として始まり、現在のフィットネス要素は1980年代頃から浸透したものです。

ヨガは「真の自分」を見出すために「自己の内側に意識を向け」ながら、心身を「浄化」していきます。
(これが「瞑想」です)

瞑想することが目的なのか?それとも瞑想によって何かを得ることが目的なのか?

それは、ヨガ哲学の中でも難問とされています。

ヨガの哲学を簡単にまとめると…

ヨガの哲学を深堀りするには、一大学問になってしまいますので、今回はかなりシンプルにまとめてみます📖

インドでは仏教の考えと精神が今でも根付いていて、「輪廻転生」の考え方があり、そこから脱する「解脱」を最終目標としています。

これをヨガの考え方と融合させたものがヨガ哲学で「ヨーガ・スートラ」を聖典としています。

輪廻転生から抜け出し解脱をするためには、「真の自分」を見出さなくてはならず、真の自分を見出す手段の一つが「瞑想」です。

次々に頭に浮かんでくる雑念を取り払うためには気持ちを一点に集中させる必要があります。

(瞑想するためにただ座っているのではなく、アーサナや姿勢によって自己を律してコントロールすることで、より瞑想状態に入りやすく保ちやすくします)

ヨガの哲学を無理矢理簡単にまとめると、【輪廻転生から解脱するため「瞑想」という手段を用いた修行をおこなう】こと。となります。

プルシャとプラクリティ

目に見えないプルシャ、目に見えるプラクリティ

かなり端的に言えば以下のようになります。

・プルシャ:目に見えないもの(世界)
・プラクリティ:目に見えないもの(世界)

プルシャとプラクリティを正しく見分ける」ことがインドでは古来より受け継がれる精神世界だといわれています。

目に見えないプルシャは、神仏や人の心など、普遍的なものを指す事が多く、目に見えるプラクリティは、色や形ある物など、食べ物やお金ももちろんプラクリティです。

(基本的には形として目に映る物は全てプラクリティです)

形ある物は永遠ではありませんので、変動的な物とも言えます。

こうして並べると、プルシャは善、プラクリティは欲や悪を意味しているのではないかと感じてしまいますが、そうではありません。

善悪をはっきりとさせることが目的の考え方ではなく、このふたつを正しく見分けることを一生かけて考えていくことがヨガに通じる精神世界なのです。

“トリグナ”って何?

心の性質を「純粋」「激動」「怠慢」の3つにわけた考え方

トリ=3
グナ=性質

このふたつを合わせた言葉で、心の性質を3つに分けた考えかたです。

① サトヴァ:純粋性
② ラジャス:激動性
③ タマス:怠慢性

ヨガが目指すところは、3つのバランスが取れて、かつよりサトヴィック(純粋性が高い)な状態を保つことです。

(そのための瞑想だと言っても過言ではない)

ヨガの八支則

ヨガの聖典「ヨーガ・スートラ」に記される、ヨガを支える基盤のようなもの

直訳すると「八本の手」。

ヨガを支える基盤のようなもので、今から2000年以上も前に、パタンジャリという人が初めて文字に起こしたと言われています。

📖ヨガの聖典と言われる「ヨーガ・スートラ」に書き記されています

これまではヨガの哲学は口伝伝承でしかなかったものが、この八支則によってより明確に、かつぶれることなく後世まで繋いでいくことが出来るようになりました。

1.ヤマ Yama(禁戒) 他人や物に対して、守るべき5つの行動パターン
2.ニヤマ Niyama(勧戒) 自分に対し、守るべき5つの行動パターン
3.アーサナ Asana(坐法) ポーズを練習する
4.プラーナヤーマ Pranayama(調気) 呼吸をコントロールする
5.プラーティヤハーラ Pratyahara(制感) 感覚をコントロールする
6.ダーラナー Dharana(疑念) 集中、感覚を閉じ込めて周りの物が気にならなくなる
7.ディヤーナ Dhyana(無心) 瞑想、落ち着きのある静かな精神状態
8.サマーディ Samadhi(三昧) 悟り、心の平静を保つ精神的喜び

これらは全てのヨガに共通ではありますが、

ハタヨガはより多くの方が理解しやすいように1~3を重視し、これをベースに4以降に発展していくという考え

アシュタンガヨガはこの8つの全ての理解と実践を求める厳しいヨガ

といったようにヨガの種類によって違いはあります。

ヨガの世界は奥が深く一朝一夕で身につくものではありません。

どんなに敬虔なヨギーニでも、この哲学を理解し実践するために一生かけています。

私達も少しでもこの世界を肌で感じ、ちょっとでも哲学を理解することでヨガと一体感を感じることが出来るかも?(^^)

単なる習い事、フィットネスを越えたヨガを感じてみたい方は、是非ヨガの哲学を深堀してみてください。

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